去る2025年10月7日、北海道増毛町にあるオーベルジュましけにて、留萌管内商工会主催の正副会長会議で「カスタマーハラスメント対策セミナー」を開催しました。
喫緊の課題
近年、顧客からの過剰な要求や理不尽な言動、いわゆる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が社会問題となる中、北海道でも全国に先駆けて対策条例が施行されるなど、事業者にとって喫緊の課題となっています。
講演内容のハイライト
今回のセミナーでは、留萌管内で地域経済を牽引する事業者の皆様を前に、以下の内容を中心にお話しさせていただきました。
正当なクレームとカスハラの違い
具体的な事例から学ぶカスハラの発生メカニズムと種類
「会社」「現場責任者」「スタッフ自身」
販売のプロが行う「初期・中盤・終盤」の三段階基本対応スキル
特に、プロの販売士が実践する対応プロセスについては、多くの皆様に熱心に耳を傾けていただきました。初期対応で相手の感情を落ち着かせ、次に客観的な原因究明へと導く流れは、多くの現場で応用できるスキルです。
ロイヤルカスタマー育成への道
適切な対応は従業員を守るだけでなく、お客様との信頼関係を再構築し、ひいては企業の財産ともいえる優良顧客(ロイヤルカスタマー)の育成にも繋がります。菅原講師は、長年の販売現場での経験を交えながら、その重要性を具体的にお伝えしました。
ご参加いただいた皆様からは、「具体的な事例が分かりやすかった」「自社に持ち帰ってすぐに実践したい」といった有難いお言葉を多数頂戴しました。
札幌販売士協会は、今後も販売の現場で働く皆様を全力で応援するため、こうした研修や情報提供を積極的に行ってまいります。
最後になりましたが、この度お招きいただきました留萌管内商工会の皆様、そしてご参加いただいたすべての皆様に、この場を借りて心より御礼申し上げます。
北海道では、2025年4月に「北海道カスタマーハラスメント防止条例」が施行され、徐々にその認知が広がってきています。
札幌販売士協会では今後も、道内のさまざまな業種・業態の皆さまに向けて、カスタマーハラスメントへの理解と対応力を深める活動を継続してまいります。
こうした取り組みを通じて、販売現場で働く方々の地位向上と、安心して働ける環境づくりに貢献していきます。
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