販売士1級取得者インタビュー

昨年、札幌国際大学にて、1~3級販売士養成講習会を実施しました。

今回、3月に2度の受験を経て、見事1級販売士検定試験に合格した、同大学角田さんへインタビューを行いました。

――販売士を目指したきっかけを教えてください。

 

角田さん はじめは一年生のとき、新しいことを学び知識を増やしたいと思っていたところ、大学で販売士の紹介があったからです。また、コロナ禍で時間的余裕があり、金銭的にも大学の補助もあり負担が少なかったため受講したいと思いました。

 

――3級に合格後、2級に進まず、1級を目指した理由をお聞かせください。

 

角田さん 2級の学習内容だと、3級と重なるところがあるので、勉強するのであれば、新しい内容が多い、1級に挑戦してみようと思いました。

 

――1級対策講座を受けての感想をお聞かせください。

 

角田さん 3級のときと比べて学習範囲が圧倒的に広く、一科目ずつの理解を深めて言葉を覚えるのが大変でした。

また、学生ではイメージしにくい部分を、第一線の現場でご活躍されている講師の方が実際の経験を交えながら教えてくださり、それがとても役に立ったので、講座を受講して良かったと思いました。

普段の学生生活では学べない膨大な内容を、講義の時間があっという間に過ぎるほど勉強することができ、長くもあっという間の講座で楽しかったです。

 

――販売士には5科目(小売業の類型、マーチャンダイジング、ストアオペレーション、マーケティング、販売・経営管理)ありますが、好きな科目とその理由、また苦手な科目とその理由をお聞かせください。

 

角田さん 好きな科目は「マーチャンダイジング」です。百分率変異法など、自分が全然知らないことを覚えるのが、好奇心をくすぐられて面白かったです。

苦手だった科目は「マーケティング」です。経験がないため、理解するのが大変でした。

 

――販売士を学習する中で、意識した点をお聞かせください。

 

角田さん 先生から最低限やりなさいって言われたものだけやりました。特に試験は70%が公式テキストから出題されるので、テキストの読み込みを中心にやりました。講義中、ハンドブック内の重要な箇所、キーワードの写真を撮り、移動時間(バスや地下鉄)に読み込みました。

資格をとることにこだわらず、暗記以外にも講座で学んだ論点に興味をもち、それに関連する本や情報を調べて知識を補足しながら学習していました。

そういう知識が枝葉のように増えていく過程を楽しんでいました。なので、販売士の勉強は自分の知識を増やすきっかけみたいなものでもありました。

-講義で学んできたノートを振り返る角田さん-
-講義で学んできたノートを振り返る角田さん-

――1級合格した後、何か自分自身の変化はありますか?

 

角田さん はじめは気になる、知りたいという純粋な欲求で受講したので、正直資格の取得は取れたらいいなくらいでした。ですが、講師の方に大事な時間を削りながらも一対一で熱心に教えてくださっていることに深い恩を感じ、どうにかその恩を合格で返したいと思うようになりました。

ですので、そういった人との繋がりの大切さというのも販売士試験を通して強く実感しました。

その中で、「合格という目標から逆算して、自分の行動を考える」ようになりました。何かをはじめるときは、ちゃんと目標を立てて、プロセスを踏んで行くことが大事だと思います。

 

――販売士を将来どのように活かしたいと考えていますか?

 

角田さん 今は将来どのように活かすかについて特に考えていませんが、就活で活用できればと思います。販売士は1級の内容に興味があり、資格取得して形として残したいと思いました。

 

――販売士検定について、同じ大学の生徒さんに伝えたいことはありますか?

 

角田さん まず、卒業後に小売関係に就職したいと思うので有れば、積極的に受講することを勧めます。なぜなら、学習する内容には、普段よく目にするスーパーやコンビニ、百貨店やドラッグストアなどが出てきます。そしてそれらの小売業に関わる全ての流れを5つの科目から学習するので、販売士を勉強すれば小売業の概要を学ぶことができ、先の進路に役立つことは間違いないと思います。

 また小売業に進む予定が無くても、販売士一つ受講すれば小売業に関する知識を一通り身に付けることができるので、その分野に純粋に興味がある人にもおすすめします。

 

――現役大学生として、札幌販売士協会で開催してほしい勉強会や講座などはありますか?

 

角田さん 経営管理の分野、特に組織についての話や、教育、リーダーシップの方法などを掘り下げて教えてほしいです。 

「自分だったらこのように考えて経営していく」などのシミュレーションなんかも面白いと思います。

 

-学生視点の貴重な意見も-
-学生視点の貴重な意見も-

――これから販売士試験に挑戦する方にメッセージをお願いします。

 

角田さん 自分は正直、毎日びっしりと勉強していたわけではなく、試験は暗記が大事な部分も多くあるので、どれだけ効率よく覚えられるかを意識して勉強していました。ですので、あまり時間がないからといって、諦めないでほしいです。勉強するに当たっては、隙間時間の過ごし方が大事だと思います。

さわやかな笑顔が印象的な角田さん

知識への好奇心や学習に対する向上心が非常に高く、難関と言われる1級検定試験を見事突破しました。

 

ぜひ今回の経験、販売士の資格を大学、そして社会に出て活かしていただき、ますますのご活躍を札幌販売士協会一同期待しています。

 

角田さん、合格おめでとうございます!!

-担当の佐藤講師と共に-
-担当の佐藤講師と共に-